「人と人のつながり」の都市政策-維新政治の対抗軸

大阪市対策連絡会議の学習会・総会が8月28日に開催され、森裕之立命館大学教授が「『人と人のつながり』の都市政策―維新政治の対抗軸として」を講演しました。

都構想「大阪市廃止」表現を巡り攻防が激化しています。吉村大阪府知事は、「大阪市はなくならない」「府・市合併だ」と言い、市民からは「大阪市を廃止されること」を覆い隠したり、曖昧にしたりする表現を、公的な説明で用いないでほしいとする陳情が出されています。

「24区の24色の鮮やかな大阪市に変えます」(11年)と維新政治のデマ体質は変わりません。住民投票の結果を軽々しい「出直し選」で否定する、「日常会話が通じない」維新政治は排除するしかない。

都構想法定協議会にはまともな資料が出ていない。副首都法の具体は何もわからず、補助金目当てに各都市が手をあげている状況。特別区4区案は、人口、財政、歴史的経過、コミュニティを考慮したものになっていない。市民が判断材料を与えないものとなっています。

「人と人とのつながり」が公共政策の最大の課題です。日本社会に孤独・孤立が広がり、人々が元気を取り戻して国力を回復させるためには、孤立問題の解決を目指した「コミュニティ」(人と人とのつながり)の再建を推し進めていく以外にありません。イギリスが18年に孤独担当大臣を任命したように世界的課題。内閣府調査(24年)では孤独感が年齢階級にかかわらず広がっているが、特に20歳代及び30歳代でタンクなっている。「孤独を感じる」と答えた日本の子どもの割合は29・8%、次位のアイスランドのほぼ3倍、6~7%が多数です(OECD25カ国03年)。維新政治が壊してきた母子世帯など生活困窮者福祉、公共施設、商店街、町内会の再生が必要です。

府・市一体化条例、「大阪市廃止」

2027年度 大阪市予算に対する要望書>府・市一体化条例、「大阪市廃止」

1.大阪府・大阪市一体化条例・規約、および3度目の「大阪市を廃止」を問う住民投票について

(1) 府・市一体化条例・規約の廃止、住民投票は実施しない。

府市一体化条例の下で大阪市は主体性を奪われ、大阪府に従属するようになっています。2度にわたる「住民投票」で大阪市民が下した民意は、大阪市の存続と政令指定都市としての権限と財源を使い、その役割を発揮することです。民意を踏みにじる府市一体化条例・規約の廃止を求めます。また、二度の大阪市民の民意に背く「大阪市廃止を問う住民投票」は実施しないでください。

(2) 淀川左岸線2期、なにわ筋線、数百億円の費用増大。開発事業費用全容公表。

現在進行中の淀川左岸線二期やなにわ筋線の工事ではそれぞれ数百億円の費用増大が公表されていますが、条例・規約がとりくむ大型開発事業にかかる総事業費や大阪市の負担額について当初予算を大幅に上回ることが予想されています。大型開発事業の総事業費や大阪府・大阪市の費用負担の全容を市民に明らかにすることを求めます。

(3) 個人消費力、中小零細企業・個人商店支援の大阪市予算編成を。

大阪市は2026年度の予算編成方針で「収入の範囲内で予算を組むことを原則とするなど、将来世代に負担を先送りすることのないよう財政健全化への取組を進めるとともに、限られた財源のもとでの一層の選択と集中を全市的に進める」ことをあげています。巨大開発事業への予算の選択と集中が中心となっている方針を改め、市民の個人消費力を高める施策、中小零細企業や個人商店の営業への支援施策に重点を移すことを強く求めます。